カテゴリー1

黒糖ができるまで|圧搾・加熱・ろ過・成型の製造工程を詳しく解説

結論:黒糖は、さとうきびの絞り汁を原料に、圧搾・加熱・ろ過・成型というシンプルながら繊細な製造工程を経て、深い甘みとコクを持つ伝統食品として完成します。

・原料は沖縄産のさとうきび100%
・製造は大きく4つの工程に分かれる
・各工程ごとに品質を左右する重要な技術が必要
・加工を最小限に抑え、自然のままの味を活かす
・海邦商事では伝統と最新技術を融合させた製法を採用

黒糖ができるまでの製造工程

1. 圧搾(さとうきびの搾汁)

・収穫されたさとうきびをすぐに工場へ搬入
・ローラー式の搾汁機で、汁を絞り出す
・この段階での鮮度が味を左右する

黒糖づくりは、まず「さとうきびの搾汁」から始まります。さとうきびは収穫から時間が経つと糖度が落ちるため、搬入後すぐに搾汁工程に移ります。大型のローラーで茎を圧搾し、栄養豊富な絞り汁を抽出。この段階の鮮度と糖度が、最終製品の味と香りに直結します。

2. 加熱(煮詰め)

・搾り汁を大釜または連続式加熱装置で加熱
・不純物を浮かせて取り除きながら煮詰める
・味と香りを引き出す直火炊きがポイント

次に行うのが加熱工程。搾った汁を釜で煮詰めながら、表面に浮かんでくるアクや不純物を丁寧に取り除いていきます。この工程では「直火炊き」と呼ばれる伝統的な加熱法が重要。職人が温度や時間を見極めながら、濃厚なコクと香ばしさを引き出します。加熱が不十分だと水分が多くなりすぎ、逆に煮詰めすぎると焦げや苦味が出てしまいます。

3. ろ過(ろか)

・加熱中または終了後に、布や金網でろ過
・アクや細かい繊維質を除去
・なめらかで舌ざわりの良い黒糖に仕上げるための重要工程

ろ過工程では、煮詰めた黒糖液からアクや固形分などを取り除きます。ここで使用されるのは金網や布などの物理的フィルター。目詰まりや通過時間にも気を配りながら、適度な濃度と清澄さを保つことで、後の成型に理想的な状態へと仕上げていきます。

4. 成型(冷却・固化)

・加熱を終えた黒糖液を型枠に流し込む
・自然冷却または送風冷却で固化
・必要に応じてカット・包装して出荷

最後は、熱々の黒糖液を木枠や金属製の型に流し込み、冷却して固める工程です。気温や湿度によって冷却時間が変わるため、工場では温度管理が重要なポイントです。固まった黒糖はブロック状に切り出され、商品ごとに包装されて出荷されます。ここで製品としての美しさと均一な品質が求められるため、細心の注意が払われます。

補足:海邦商事のこだわり製法

・直火炊きによる伝統の味わいを継承
・沖縄県うるま市のさとうきびを厳選使用
・衛生管理と品質管理を徹底した自社工場で生産
・フレーバー黒糖などの多彩な展開も製造工程は共通

海邦商事では、創業以来守り続けてきた製法と、現代の衛生管理技術を融合させ、高品質な黒糖製品を提供しています。むちむち黒糖シリーズなども、上記工程を基本にしながら、フレーバーや食感の違いを作り出しています。

まとめ

黒糖は、極めてシンプルな原料からできていながら、製造の各工程には高度な技術と丁寧な作業が求められる食品です。

・圧搾で鮮度の高いさとうきび汁を抽出
・直火炊きで甘みと香りを引き出す
・ろ過によって不純物を取り除き、滑らかさを確保
・成型・冷却で品質を整え、商品として完成

海邦商事の黒糖は、これらの工程を丁寧に積み重ねた結果生まれる、沖縄が誇る逸品です。

関連記事

PAGE TOP